焚き逃げという言葉を聞いた事がありますか?
私は最近初めてその言葉を聞きました。
焚き逃げという言葉の説明をすると
焚き逃げとは
炭や薪を燃やして、その炭、木、灰の残り(燃えカス)をそのままにして逃げること。焚き火やBBQをして、燃えカスを誤った後始末をして帰ること。
自分なりに咀嚼するとこういうことらしいです。
焚き逃げがなぜ悪いのか。
燃えカスを残していくことがなぜ悪いのか、わかっていて欲しいので説明させていただきます。
もくじ
火災の原因になる
単純に火の元を残していくので火災になる危険があること。
下火になっていても風に吹かれて落ち葉などに燃え移り、燃え広がれば、火災になる。
山火事などになれば被害は甚大になる。
キャンプ場で火災などで起きても、もちろん他の人に危険が及び多くの人に迷惑をかける。
環境への影響
炭は土に返るんじゃないの?実は炭は土には還りません。そのままの形で残ってしまいます。
また、熱いまま炭や薪を置きっぱなしにしては芝のサイトであれば、芝が焼かれ焦げてしまいます。
そもそも、捨て方がわからないから燃えカス(ゴミ)残していくというのは不法投棄になってしまいます。他のゴミもですが、自分の出したゴミは自分で捨てましょう。
マナー(キャンプサイト管理者や他の利用者への配慮)
ゴミが置いてある所でキャンプをしたいと思いますか?
誰もしたくないはずです。
それと同じように炭や薪の残りが置いてあるところで、テントを立ててキャンプをしたいとは思いません。
キャンプサイト管理者はその燃えカスを処分しなくてはなりませんし、他の利用者は不快に思います。
焼けた芝などは手入れをし直さなけばいけません。
スノーピークが焚き火台を開発した背景にも1990年代のキャンプブームで芝が張られたキャンプ場での直火禁止が広がりをみせたが影響したようです。
当時、地面むき出しのキャンプ場が多く存在し、焚火は直火で楽しむことが常識とされていた。石を使った効率の良いかまどの作り方や、土の上での着火方法などが教本にも書かれていた時代。しかしその後訪れたオートキャンプブームにより、芝が整えられた直火禁止のキャンプ場が数多く新設された。ルールを守らず直火で焚火を楽しむキャンパーが後を絶たず、私たちは撮影などで多くのキャンプ場を訪れる度に、黒く焼け残った無残な焚火の跡を見ては嫌悪感を覚えた。「自然にダメージを与えずに焚火を楽しみたい」という明確なコンセプトの下、地表を守りながら焚火を楽しむためのギアの開発がはじまった。
引用元:スノーピーク
キャンプ全体の風評被害
焚き逃げがあるからキャンプが危ない、良くないと思う人もいると思う。
「キャンプ=危ない。」「キャンプブーム良くない。」と思う人もいるはずです。
自然の中で気持ちよく遊ぶためにキャンプやBBQをしているので、みんなで気持ちよくキャンプやBBQができるようにマナーとして知っておき、守っていきたいですね。
焚き逃げしないために
焚き逃げしないようにするためには、炭、薪、灰などを適切に処理することです。
①キャンプ場に灰捨て場がある場合には、ルールに確認し、そこへ捨てる。
②火消しツボを持参し、残ったものを入れ消火して持って帰る。
火消しツボで消した炭はまた次回のキャンプやBBQで使えるからとっても便利。
③アルミホイルで包んで持ち帰る。
水をかけアルミホイルで包み、完全に消火したら、ゴミと一緒に持ち帰る。あとは地方自治体のルールに合わせて捨てる。
直火の場合には
スコップで消し炭・灰も回収して行くこと。その後、周りと見分けがつかないように土や砂を被せる。
焚き火の際に作った石のカマドを作った場合、石は放置さずに散らす。
マナー違反と思う一方で
私自身も今でこそ、危ない!となりますが
正直、キャンプを始めたての頃は、キャンプのマナーやルールを知らなかったことが多かったと思います。
初めて行ったキャンプ場には灰・炭捨て場があって、そこへ捨てるということが分かった。
キャンプブームで、キャンプをすることが身近になってると思います。キャンプをするハードルも下がっていると思います。
そこで初めてキャンプをする人が全員、炭を使い終わった後のことを考えて来てるのだろうか。
全員はその知識を持って、始めてないと思う。
悪いことだと思わずにやる人も多いんじゃないだろうか。“逃げ”という感覚もないかもしれない。
ただ、知らないから許されるという訳でもないと思う。
そうならないように、知っている人から知らない人へ伝え、みんながキャンプを気持ちよくできるようにしていけるように情報発信したい。
そんな想いで今回記事にしました。
参考になれば幸いです。
以上。おわり。